2024年度(令和6年度)講義概要―シラバス―

観光と地域経済 (科目記号:LKT409)

中山光成

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 講義 2単位 2年 後期

学位授与の方針との関連

1 人間関係力、自己研鑽力、多様性
2 専門的知識、語学力、主体性、協働性
4 地域理解力、地域貢献力

授業科目の目的・テーマ

地域における観光は、社会、経済などと深く結びついている。近年、地方では人口減少や高齢化が進み、地方経済の縮小が懸念されている。そうした地方
の活性化のツールに「観光」がある。特に近年、訪日外国人旅行者が大幅に増えており、また国民の旅行ニーズも高まっている。これからの地域活性化に
おいて観光客誘致が鍵になる。
本講義では、観光の視点から地域経済に及ぼす影響について理解するために、主にソーシャルツーリズム及び地方交通の観点から、愛媛県、今治市の観光
と地域経済について考え、理解することを目的とする。

この科目は、地域志向科目です

授業修了時の到達目標

① 観光とバリアフリーについて関連付けることができる
② 地方における公共交通の現状について課題を考えることができる
③ フィールドワークを通して、各自で必要な課題を調べ整理し、発表する。
④ これからの四国地方の観光促進や公共交通のあり方について意見をもつことができる
⑤ 誰もが安心して観光できる地域づくりについて、提案できる

授業内容の全体計画

第1回 ガイダンス、日本における地方の現状と観光動向
第2回 ソーシャルツーリズム① 観光客の多様化と受け入れ態勢
第3回 ソーシャルツーリズム② バリアフリー・ノーマライゼーションに関する基礎知識
第4回 ソーシャルツーリズム③ 学内、大学周辺のバリアフリー調査(フィールドワーク)
第5回 ソーシャルツーリズム④ 今治市のバリアフリー調査1(フィールドワーク)
第6回 ソーシャルツーリズム⑤ 今治市のバリアフリー調査2(フィールドワーク)
第7回 ソーシャルツーリズム⑥ フィールドワークの調査報告、前半の総括
第8回 地方交通の現状と観光① 地方鉄道・バス・フェリーの現状と課題
第9回 地方交通の現状と観光② 高速道路、新幹線の整備と地域に及ぼす影響
第10回 地方交通の現状と観光③ 公共交通における運賃、法規制
第11回 地方交通の現状と観光④ 愛媛県・近県の公共交通の現状と課題
第12回 地方交通の現状と観光⑤ 四国の公共交通調査1(フィールドワーク)
第13回 地方交通の現状と観光⑥ 四国の公共交通調査2(フィールドワーク)
第14回 地方交通の現状と観光⑦ 四国の公共交通調査3(フィールドワーク)
第15回 地方交通の現状と課題⑧ フィールドワークの調査報告、後半の総括



授業の予定・内容は変更することもある。フィールドワークの日程の都合上、講義内容が前後する場合がある

授業時間外の学習(予習・復習等)

・事前学習
 シラバスに記載、講義終了時に案内する次回の講義に関連する内容について調べ、キーワードをノートに書き出す(各回1時間)
・事後学習 
 配布したプリントを読んで(フィールドワークの場合は写真やメモを見直して)、ノートにまとめること(各回2時間)
・その他
 期中に課す課題について取り組む。各自必要な調査などを行う。詳細は講義中に指示する(7.5時間×2回=15時間)

単位認定に関わる評価方法

レポート 60% 授業への参加度 40%
・期中に2回レポート課題を課す
・グループディスカッションを行うので積極的な参加・発言をすることをのぞむ

受講生に望むこと

・講義中の私語、無断でのスマホの操作や音、無断での教室への出入りなど他の受講者に迷惑となる行為は厳禁。
 迷惑行為に対しては厳正に対処、退室を求めることもあるので気を付けること
・グループディスカッションでは、積極的に参加し、発言してください
・授業開始後~15分の入室は遅刻、それ以降は欠席扱いとする。学外活動では集合時間までに来なかった場合は欠席となるので注意すること
・日ごろから、観光、経済、事故などに関するニュースなどもチェックしておくこと

フィードバックの方法

課題は講義内で返却し解説をする

アクティブラーニング

本講義では、フィールドワーク及びグループディスカッションを実施する
・第4回~第6回、第11回・12回はフィールドワークを行う
・第4回は学内でバリアフリー調査を行う
・第5回・6回は今治市内でバリアフリー調査を行う(2コマ続き。日程・詳細は講義中に連絡します)
・第12回~14回は列車への乗車及び、今治市・西条市にて公共交通に関する施設見学、調査を行う(3コマ続き。日程・詳細は講義中に連絡します)
・第7回・15回ではフィールワークの事後学習としてグループディスカッションと発表を行う

テキスト

特になし
必要に応じてプリントを配布します。

参考文献

『観光学入門』 岡本伸之 著 有斐閣アルマ
『インバウンドと地域創生』 大藪多可志、山本真嗣・工藤泰子・佐野浩祥 共著 海文堂
『観光交通ビジネス』 塩見英治、堀雅通、島川崇、小島克己 編著 成山堂書店
『事故の鉄道史』 網谷りょういち 日本経済評論社
『よくわかる鉄道業界』 桝本哲郎 小須田英章 日本実業出版社
 JR時刻表 交通新聞社

実務経験の有無

オフィスアワー

月・10:40~12:40

このページの先頭へ戻る