2024年度(令和6年度)講義概要―シラバス―

発達心理学 (科目記号:LWD401)

寺川夫央

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 講義 2単位 2年 後期

学位授与の方針との関連

2 専門的知識・技能、倫理・価値観

授業科目の目的・テーマ

本授業の目的は、老化に関する心理的機能の変化の特徴に関する基礎的知識を習得し、生涯発達の観点から老化を理解する。また、介護の専門職にかかわる人として人間のこころに関心をもち、他者とのよりよい関係のあり方を考える。

授業修了時の到達目標

1.生涯発達における各ステージの心理的特徴について適切な言葉を用いて説明することができる。
2.老年期における発達の特徴を具体的に説明することができる。
3.加齢によるこころの変化を理解し、介護の専門職としてその対応を考えることができる。
4.グループワーク等において自分の考えや学習したことを表現することができる。

授業内容の全体計画

第1回 オリエンテーション 発達心理学の学び方 生涯発達の中での老いについて考える
第2回 人間の成長と発達1:「発達とは」エリクソン等、生涯発達の視点をもって人間の発達を理解する 
第3回 人間の成長と発達2:人間の発達と発達課題①「胎生期から乳児期」の発達を理解する
第4回 人間の成長と発達3:人間の発達と発達課題②「幼児期から児童期」の発達を理解する
第5回 人間の成長と発達4:人間の発達と発達課題③「青年期から成人期」の発達を理解する
第6回 人間の成長と発達5:人間の発達と発達課題④「老年期」の発達を理解する
第7回 人間の成長と発達6:「発達と個人差」を理解する
第8回 老年期の発達と成熟1:「老化とは」 老化についての考え方を理解する
第9回 老年期の発達と成熟2:「老年期の発達課題の留意点」老年期の人格・尊厳・文化差を理解する
第10回 老化に伴うこころの変化と日常生活1:「老化が及ぼす心理的影響」個人差を含めて理解する
第11回 老化に伴うこころの変化と日常生活2:「老いの価値観・受容」サクセスフル・エイジングの考え方を学ぶ
第12回 老化に伴うこころの変化と日常生活3:「高齢者のこころの問題と精神障害」精神的健康、高齢者の精神障害の概要を知る
第13回 老化に伴うこころの変化と日常生活4:「高齢者の心理」さまざまな視点から高齢者の心理を理解する
第14回 人間の記憶と学習:記憶や学習のしくみを理解し、具体的に老年期の特徴を考える
第15回 人間の心と介護:人間の心のあり方をふまえながら、よりよい介護のあり方を考える
定期試験

授業時間外の学習(予習・復習等)

事前学修
時間外学修のための資料(冊子)を配布するので、授業に臨む前にテキストの該当箇所を参照しながら学習する(各回2.5時間)。
事後学修
事前学修の該当箇所について、授業時または事前事後に小テストを行うので、その見直しと再学習を行う(各回0.5時間)。
授業時の講義資料、グループワーク振り返り用紙、テキスト、時間外学修のための冊子等をもとにキーワード等を整理し、理解を深め、得た知識を活用し言葉や文章でまとめる(各回1時間)。

単位認定に関わる評価方法

筆記試験 70%(定期試験50% 授業時または事前事後小テスト20%)
提出物 10%(時間外学修のための資料(冊子)を定期試験後に提出する) 
講義・グループワーク等への参加姿勢・態度 20%(講義内での質疑応答、グループおよび全体討議での発言内容、授業時ワークシートの内容等) 

受講生に望むこと

人は生涯にわたり発達します。心理学は誰にとっても身近な学問です。これまでに培った知識、経験をもとに興味をもって学習してほしいと思います。授業では、学生の皆さんが主体的に参加できるようにペアワーク、グループワークを取り入れますので自分が学んだこと、考えたことを言葉にし、相手に伝えるスキルを高めてください。

フィードバックの方法

第2回~第15回のうち10回程度、事前学修の確認のための小テストを行い、直後に解答し、解説する(時間外学習として行う場合がある)。
毎回提出するコメントシート・ワークシート等に必要に応じて教員からのコメントを付す。
定期試験は成績手交日に各自に採点結果のコピーを返却する。必要に応じ、模範解答を提示する。

アクティブラーニング

毎回、各回のテーマに沿ったグループワークを実施し、全体討議を行う。 

テキスト

『介護福祉士養成講座12 発達と老化の理解 第2版』介護福祉士養成講座編集委員会 編 中央法規出版

参考文献

実務経験の有無

備考

小テストの実施、一部の資料配布や情報共有等で個人のスマートフォンまたはタブレット端末を使用する。

オフィスアワー

火・16:00~17:00

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