卒業/修了要件 | 授業形態 | 単位数 | 配当年次 | 開講期間 |
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選択必修科目 | 講義 | 2単位 | 1年 | 後期 |
学位授与の方針との関連
1 人間関係力・自己研鑽力
2 主体性・協働性・多様性・思考力
授業科目の目的・テーマ
心理学は、「ヒトのこころ」について研究する学問である。心理学に触れることで心の奥深さ、複雑さを知り、自己および他者と誠実に向きあい、心の問題にもより丁重に向き合うことができる。
本授業の目的は、心理学的な知見を現代社会の特徴を踏まえつつ紹介し、学生一人ひとりが自分の心、他者の心についてより深く考えるための視点を提供することである。
授業では、記憶・学習、知覚、パーソナリティ、適応、臨床、生涯発達をテーマとして取りあげる。
授業修了時の到達目標
1 心理学の基礎的な知見を学習することにより、自己および他者の心について、興味関心を向けることができる。
2 心理学のキーワードについて適切な言葉を用いて説明することができる。
3 グループワークなど人と積極的にコミュニケーションをとる中で、自他の心をともに尊重する姿勢を身につけることができる。
4 ヒトの心に関わる現実の問題について主体的に考えるとともに、自らの意見を他者と適切に伝えることができる。
5 学んだ成果を生活や仕事で積極的に活かしていこうとする実践的態度を身につけることができる。
授業内容の全体計画
第1回目 心理学を学ぶための準備 心理学の講義のオリエンテーション
第2回目 心とは何か、心理学とはどのような学問かを学ぶ 心理学の定義 心の特徴 心の構造
第3回目 人間の記憶・学習のしくみを学ぶ(学習)(1) 記憶のしくみ 記憶の特徴 記憶の種類
第4回目 人間の記憶・学習のしくみを学ぶ(学習)(2) 学習の定義 さまざまな学習 主体的学習
第5回目 人間が外界をどう見ているのかを知る(知覚)(1) 知覚とは 主観的輪郭 錯視 図と地の反転図形 反転多義図形
第6回目 人間が外界をどう見ているのかを知る(知覚)(2) 文化による知覚の違い 文脈効果 ゲシュタルト知覚
第7回目 自分とは、いったいどんな人間なのかを考える(パーソナリティ)(1) パーソナリティの構造
第8回目 自分とは、いったいどんな人間なのかを考える(パーソナリティ)(2) パーソナリティテスト
第9回目 私たちの外界とのつきあい方に気付く(適応)(1)欲求とは 欲求階層説 ストレス
第10回目 私たちの外界とのつきあい方に気付く(適応)(2)欲求不満耐性 自我防衛機制
第11回目 心の不調に気付き、どう対応するかを学ぶ(臨床)(1)心の健康 精神障害 心身症 PTSD
第13回目 心の不調に気付き、どう対応するかを学ぶ(臨床)(2)カウンセリング 傾聴
第14回目 人間はいかに発達していく存在かを考える(生涯発達)(1)生涯発達の概念 発達段階 発達課題
第15回目 人間はいかに発達していく存在かを考える(生涯発達)(2)生涯にわたり学び続けることの意味とは
授業時間外の学習(予習・復習等)
授業で取り上げた事柄について、新聞、書籍、文献等で調べて理解を深めること。
事前学修として、新聞、書籍、文献、ネット等での関連記事等の検索(各回1時間)、レポート作成のための内容と考察をまとめる作業(各回2時間)、事後学修として授業内容に関する振り返り等(各回1時間)。
単位認定に関わる評価方法
レポート2回分(8回目終了時・15回目終了時)60%
授業への取り組み姿勢・グループワーク等への参加度 20%
毎回のコメントシートへのコメント内容 20%
受講生に望むこと
自分のことを見つめなおすことは、面白さ、しんどさの両面があります。自らを今よりも知ることで他者のこともより知ることができます。心理学を通して人間の心について考えてほしいと思います。なお、グループワークなどで知りえた他者の情報の取り扱いには十分に留意しましょう。
フィードバックの方法
授業時には、考察等の発言に対し、直後にコメントし、解説する。
提出物および期末レポートは各自にコピーを返却し、コメントする。
アクティブラーニング
毎回、各回のテーマに沿った質問に対し、ペアワーク、グループワーク当を実施し、全体討議を行う。
テキスト
必要な資料を配布する
参考文献
『保育のための教育心理学 第2版』 坂原明 編著 おうふう
『イラストレート心理学入門 第2版』 斎藤誠一 誠信書房
『図説 心理学入門 第2版』 斎藤誠一 誠信書房
実務経験の有無
臨床心理士・公認心理師としての実務経験を活かして、心理学の知見を現場にどのように応用するかの視点を踏まえた内容とする。
オフィスアワー
火・15:00~16:30