2022年度(令和4年度)講義概要―シラバス―

幼児と人間関係 (科目記号:EEM117)

寺川夫央

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
必修科目 演習 1単位 1年 前期

学位授与の方針との関連

2 専門的知識・技能、主体性、協働性
3 思考力、判断力、表現力、保育実践力

授業科目の目的・テーマ

1 幼児を取り巻く人間関係における現代的課題を理解する。
2 幼児の人間関係の発達について、幼稚園、保育所、こども園での生活における関係発達論的視点から理解する。

授業修了時の到達目標

1 幼児を取り巻く人間関係の現代的特徴、社会的背景を理解している。
2 人と関わる力の育ちがその後に続く一人ひとりの人生を支える力となることを理解している。
3 乳児期に育つ人と関わる力の発達について、身近な大人との関係から説明できる。
4 幼児期の遊びや生活の中で育つ人と関わる力の発達について、教師、保育者との関係、幼児との関係、集団の中での育ちを観点として説明できる。
5 「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「家族や地域との関わりと育ち(社会生活との関わり)」について、乳幼児の発達の姿と合わせて説明できる。
6 一人ひとりが主体性をもったグループワークを行い、他者と協働する意義を感じる。

授業内容の全体計画

第1回:現代社会と幼児の人間関係:自ら育ってきた社会と自らの人間関係の育ち 家庭・地域での経験と乳幼児の教育に期待されること
第2回:0、1、2歳児における人間関係の発達:重要な他者との関係を通しての育ち 身近な大人、家族や地域との関わりを通しての育ち
第3回:幼児期の遊びや生活の中で見られる人と関わる力の育ち:関係性の育ちの観点 個と集団の育ちの観点
第4回:乳幼児期の自立心の育ち:自立とは何か 自立への道 具体的な発達の姿にみる自立心の育ち
第5回:幼児期の協同性の育ち:目標を共有し協力してやり遂げようとする力の育ち 具体的な発達の姿にみる協同性の育ち
第6回:幼児期の道徳性・規範意識の芽生えと育ち:他者との葛藤体験を通してきまりの必要性を理解し、気持ちを調整し折り合いをつける力の育ち 具体的な発達の姿にみる道徳性・規範意識の芽生え 
第7回:乳幼児期に育みたい資質・能力と人間関係:乳児期、幼児期、学童期以降の育ちのつながり
第8回:乳幼児期の人間関係のひろがり:幼児の生活と遊びにおいて広がる場と関係性 幼稚園教諭、保育士として乳幼児期の子どもにどのように人とかかわる力を育むのか

授業時間外の学習(予習・復習等)

事前学修 幼稚園教育要領、保育所保育指針の指定箇所を学習する(各回1時間)。次回のグループワークのテーマについての個人ワークとして、自分の意見を文章でまとめる(各回0.5時間)
事後学修 授業内容の再学習(各回0.5時間)。授業内容のキーワードに関連する新聞記事、ネット情報等を検索し、それについての意見をまとめる(各回1時間)
レポート作成 テーマに沿ったレポート作成(5時間)

単位認定に関わる評価方法

各回の提出物(ワークシート等)の内容 30%、グループワークでの取り組み態度・姿勢 20%
全体討議への参加度と発表内容 20%  最終レポート 30%

受講生に望むこと

自分自身の人間関係の在り方を振り返りながら、領域「人間関係」について考えていきましょう。授業では、グループワークを取り入れます。発言内容はもちろん、全体発表の積極性を期待します。なお、グループワークなどで知りえた他者の情報の取り扱いには十分に留意しましょう。

フィードバックの方法

レポート、提出物はコメントし、返却する。

アクティブラーニング

毎回、各回のテーマに沿ったグループワークを実施し、全体討議を行う。

テキスト

『新訂 事例で学ぶ保育内容 領域 人間関係』 塚本美知子編 萌文書林

参考文献

『幼稚園教育要領解説』  文部科学省 フレーベル館
『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』 内閣府・文部科学省・厚生労働省 フレーベル館
『保育所保育指針解説』  厚生労働省 フレーベル館

実務経験の有無

備考

本科目は教職に関する科目のうち、領域及び保育内容の指導法に関する科目であり、保育士養成における保育の内容・方法に関する科目である。
本科目を履修することが「保育内容「人間関係」の指導法」を受講する条件となる。

オフィスアワー

火・15:00~16:30

このページの先頭へ戻る