2022年度(令和4年度)講義概要―シラバス―

栄養指導論実習Ⅱ (科目記号:LNI404)

藤田正隆

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 実習 1単位 2年 後期

学位授与の方針との関連

3 多職種連携、実践力
4 地域志向性、地域貢献力

授業科目の目的・テーマ

対象者に普段からの食事の大切さを伝えるため、ライフステージ別の栄養的特徴を理解できる。栄養教育指導媒体をグループで協力して作成することができる。
また、栄養教育媒体を使って対象者に食事内容や日常生活の送り方についてアドバイスを行うことができる。

この科目は地域志向科目です。

授業修了時の到達目標

①栄養教育媒体を工夫して作成することができる。
②「健康づくり広場」のイベントに参加し、日頃の勉強成果を地域住民に伝えることができる。
③高齢者を対象とした「健康教室」において、栄養教育媒体を使って高齢者とコミュニケーションを図ることができる。
④偏食などの事例について、問題点と解決策を理解できる。
⑤スポーツ愛好家を対象とした「スポーツ栄養教室」に参加し、スポーツ(身体活動レベルの向上)に興味を持ち、実践することができる。

授業内容の全体計画

第1回 健康づくりのための運動と栄養摂取の実践(1):筋トレのサイエンス(筋肉量の減少と疾患の関係)
第2回 健康づくりのための運動と栄養摂取の実践(2):栄養と筋トレ(たん白質摂取のタイミング)
第3回 健康づくりのための運動と栄養摂取の実践(3):「スポーツ栄養教室」に参加し、受講者と交流する。
第4回 食生活改善推進員の活動(1):地域でボランティアとして活躍している、食生活改善推進員の活動を理解する。
第5回 食生活改善推進員の活動(2):食生活改善推進員、保健センター管理栄養士と意見交換し、地域での活動を理解する。
第6回 地域住民との交流(1):健康イベントの企画案を作成できる。クラス仲間と協力して、役割分担を決める。
第7回 地域住民との交流(2):イベント時の各種測定機器の取り扱いと操作を着実に実施する。測定結果を相手に説明をする。
第8回 地域住民との交流(3):食育SATシステムの機器の取り扱い、食品模型の並べ方を理解する。食事診断結果を相手に説明する。
第9回 地域住民との交流(4):「健康づくり広場」に参加し、地域住民とコミュニケーションを図る。
第10回 高齢者との交流活動(1):高齢者の集団を対象とした栄養教育計画書(指導案)を作成する。栄養教育指導媒体の作成(1)各自のテーマに添った栄養指導媒体を企画、作成する。
第11回 高齢者との交流活動(2):「健康教室」に参加し、高齢者の住民と交流する。栄養教育指導媒体の作成(2)栄養教育指導媒体の作成と発表練習をする。
第12回 事例検討(1):偏食、飲酒についてグループワークをする。事例の内容を理解する。
第13回 事例検討(2):間食、野菜不足についてグループワークをする。事例の内容を理解する。
第14回 事例検討(3):一人暮らしの食事についてグループワークをする。事例の内容を理解する。
第15回 個別栄養指導と集団栄養指導の違いについて理解できる。
定期試験

※1回目・2回目は、JMookが提供するオープン講座「健康づくりのための運動と栄養摂取の実践」を教材として使用する。

授業時間外の学習(予習・復習等)

事前学習:自分の意見や考えをグループあるいはクラス全体で発表できるよう、ノートに整理しておくこと。
      「健康づくり広場」、「健康教室」、「スポーツ栄養教室」に参加するので、自分の役割を把握し、クラスの仲間と協力して行動すること。

事後学習:栄養教育媒体の作成、イベント参加のためのリハーサルは、授業時間内で終わらないので、授業時間外にも作業など対応すること。

単位認定に関わる評価方法

定期試験40%、レポートの提出20%、イベント参加時(発表等)の態度20%、授業に取り組む態度20%

受講生に望むこと

グループやクラス全体の協議では、積極的に自分の考えや意見を出して下さい。
グループやクラス全体の一体感、周囲への気遣い、コミュニケーションを大切にしてください。

フィードバックの方法

「健康づくり広場」、「健康教室」、「スポーツ栄養教室」の受講者からの意見、要望、評価の内容を伝える。

定期試験は採点後、模範解答と併せて返却する。

アクティブラーニング

クラス全体あるいはグループによる討議を行う。
栄養教育媒体を作成する。
住民、スポーツ愛好家とコミュニケーションを図る。 

テキスト

『栄養教育論』社団法人全国栄養士養成施設協会・社団法人日本栄養士会監修 第一出版
『栄養教育論実習』栄養科学シリーズNEXT:片井加奈子・川上貴代・久保田恵編 講談社
『管理栄養士・栄養士必携』日本栄養士会編 第一出版

参考文献

関係する資料を随時配布する。

実務経験の有無

保健所の管理栄養士として、地域で開催されている栄養改善・健康づくり事業を企画・立案・実施した経験を授業に活かす。
また、40歳以上の中高年者を対象とした特定保健指導に従事した経験を授業に活かす。

オフィスアワー

金・14:20~16:10

このページの先頭へ戻る