2024年度(令和6年度)講義概要―シラバス―

旅行業務Ⅳ (LKT408)

中山光成

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 講義 2単位 1年 後期

学位授与の方針との関連

2 専門的知識、語学力、主体性、協働性
3 思考力、判断力、実践力

授業科目の目的・テーマ

本講義は、毎年10月に実施される「総合旅行業務取扱管理者」の国家資格を取得するために、「総合旅行業務取扱管理者」の国家試験に出題される
「海外旅行実務」の国際航空運賃のルール及び計算、海外の鉄道やホテルなどについて学習し、海外旅行実務に関する知識、技能の習得を目的とする。

授業修了時の到達目標

① 時差や航空機の所要時間の計算ができる
② 航空会社コード、空港コードについて理解し、OAG航空時刻表(世界の航空時刻表)を読むことができる
③ 国際航空運賃のルールについて理解し、タリフ(運賃表)を読んで運賃計算をすることができる
④ 海外のホテル、鉄道について理解することができる
⑤ 総合旅行業務取扱管理者の合格に向けて意欲的に取り組み、問題演習ができる


旅行会社では、ツアーの企画・販売、航空チケットやJR券の手配、添乗業務等を行っております
旅行会社には、法令により各営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」1名以上置くことが義務付けられています。
この「旅行業務取扱管理者」は、旅行会社のみならず、宿泊施設、交通事業者(バス会社、鉄道会社、フェリー会社等)、地方自治体等でも活かせる資格です。
「旅行業務取扱管理者」では観光ビジネスを学んでいくうえで、必要な知識、技能が盛り込まれています。国家試験に合格し観光のプロを目指しましょう。

授業内容の全体計画

第1回 ガイダンス、海外旅行実務について
第2回 主要な航空会社コード、空港・都市コード
第3回 時差と所要時間計算
第4回 OAG時刻表① 国際航空に関する基礎知識、OAG時刻表の見方
第5回 OAG時刻表② 経由便・乗継便
第6回 海外の鉄道
第7回 海外のホテル・クルーズ旅行・保険
第8回 国際航空運賃① 運賃計算の基礎知識
第9回 国際航空運賃② 運賃の種類、運賃計算に関する用語
第10回 国際航空運賃③ 旅行形態と適用運賃
第11回 国際航空運賃④ マイレージシステム
第12回 国際航空運賃⑤ HIPチェック、タリフの読み方
第13回 国際航空運賃⑥ 普通運賃計算、電子タリフ
第14回 国際航空運賃⑦ 特別運賃計算
第15回 本講義の総括 国際航空運賃、海外のホテル・鉄道、時差のポイント整理
定期試験



授業の予定・内容は変更することもある。

授業時間外の学習(予習・復習等)

・事前学習
 シラバスに記載、講義終了時に案内する次回の講義に関する部分のテキストを読み、専門用語やキーワードについてノートに書き出す
 (各回1時間)
・事後学習 
 講義で扱った内容について、テキストやプリント等を再度読み直し、ノートにまとめる。(各回1時間)
 テキストの演習問題を解き、期中に実施した小テストの問題を解きなおす(各回2時間)
・その他
国家資格取得のためには、復習が非常に重要になる。テキスト、配布プリント、小テスト等を1時間程度復習しておくこと。
(特に航空運賃、時差・所要時間の計算は反復継続した学習が重要です。)
これまで旅行の体験事例があれば、その時の計画から宿泊施設、交通機関の予約、実施までの流れを把握しておく。
旅行パンフレット、雑誌などを見ておくことも望む。

単位認定に関わる評価方法

定期試験 50%  小テスト・課題 30% 授業への参加度 20%

受講生に望むこと

・本講義と合わせて「旅行業務Ⅳ」も履修すること。
・前期に「旅行業務Ⅰ」「旅行業務Ⅱ」を履修していること
・この講義は国家試験取得を支援する科目です。講義中の私語、スマホの操作や音、無断での教室への出入りなど他の受講者に迷惑となる行為は厳禁。
 迷惑行為に対しては厳正に対処、退室を求めることもあるので気を付けること
・授業開始後~15分の入室は遅刻、それ以降は欠席扱いとする
・観光・旅行は楽しいことですが、交通機関や宿泊の代金の計算の仕方を理解し、予算をたてることも観光ビジネスの視点を理解することの重要な要素の
 一つです。旅行会社の店頭、駅などに行って旅行商品や店の様子などを見ることも参考になります。
・留学生は、日本語能力検定2級(N2)又は1級(N1)を取得している、もしくは同レベルの日本語能力が必要です。

フィードバックの方法

第6回、第10回、第13回の授業時に小テストを行う。
小テストは採点し、返却・解説を行う。

アクティブラーニング

講義で学んだことを基に旅行プラン、予算の作成をする

テキスト

『国際航空運賃/旅行業英語』 JTB総合研究所 (3,500円)
『出入国法令と実務/旅行実務』JTB総合研究所 (3,500円)

その他、必要に応じてプリントを配布します。

参考文献

「総合旅行業務取扱管理者」試験実施要項・過去問・解答(日本旅行業協会のホームページでダウンロードできます)

実務経験の有無

備考

総合旅行業務取扱管理者試験 受験料¥6,500(令和4年度)
※2年時に「観光資源論Ⅱ」を履修してください。「観光資源論Ⅱ」の講義時に連絡します
計算をするので電卓(スマホ等のは不可)を用意してください。
(国家試験では択一問題となり、電卓は使えませんが、講義では練習のため計算をするので用意することを勧める)

オフィスアワー

月・10:40~12:40

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