2022年度(令和4年度)講義概要―シラバス―

子ども家庭支援論 (EEK409)

松田文春

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 講義 2単位 2年 後期

学位授与の方針との関連

2 専門的知識・技能、主体性、協働性
3 思考力、判断力、表現力、保育実践力

授業科目の目的・テーマ

家族・家庭の意義を把握し、子育ての場としての家庭が抱える不安、課題などについて理解する。子どもの人格形成に影響を与える大人のかかわり方について理解し、保育者としての保護者支援、家庭支援の在り方について考える。

授業修了時の到達目標

保育者として様々な家族、家庭に関わるときに求められる、適切な配慮や具体的支援について例を挙げて説明できるようになる。子育て家庭への支援に関する連携のありよう、適切なコミュニケーション関係形成について検討できる。事例を通して子どもを育てる家庭、保護者に対して保育者として担う支援やできるアプローチについて意見を述べることができるようになる。

授業内容の全体計画

第1回 子育てと家族・家庭
第2回 親の子育てについての悩み・背景
第3回 家事・育児との両立と保育士に求められる支援
第4回 子育て家庭を取り巻く社会環境、社会資源
第5回 地域とのかかわり
第6回 保育所と社会福祉専門機関、保健・医療機関との連携
第7回 保育所と教育機関、企業等との連携
第8回 児童養護施設等社会的養護下にある子どもと養育者への支援と連携
第9回 児童福祉施設における家庭支援
第10回 保育士が行う相談支援
第11回 保育所による家庭支援の実際
第12回 養育支援を必要とする家庭への支援
第13回 在留外国人家庭、障害児のいる家庭への支援
第14回 共働き家庭への支援
第15回 祖父母と地域の子育て支援
定期試験

毎回振り返りを小テストやクイズ形式などで行う。グループディスカッションなど意見を出し合う時間を取って理解を深める。

授業時間外の学習(予習・復習等)

第1回~第2回 子育て家庭を取り巻く社会環境、生じている社会問題について、新聞やインターネット、子育てに関する雑誌などを確認する。(8時間)
第3回~第5回 共働き家庭に対する支援例などを読み直し、社会全体での子育てとはどのようなことで、求められる支援は何かなど、テーマを掲げて自分なりの意見をまとめておく。(12時間)
第6回~第7回 子ども家庭福祉に関する専門機関及び専門職者について復習し、子育て中の雇用者支援を実施している企業等について情報収集する。(8時間)
第8回~第10回 被虐待児や、障害のある子どもたちにかかわる養育者、専門職者について児童養護に関する雑誌や報告書などに目を通し、理解を深める。文献などを図書館等で調べ、社会的養護下にある子どもたちの現状についてわかったことをまとめておく。(12時間)
第11回~第13回 保育士が担うソーシャルワークについて、テキストや文献を確認し直し、事例を読み直すなどして理解を深める。自分自身が支援を行うことを想定して、支援計画を検討してみる。(12時間)
第14回~第15回 子育てしながら働くという保護者を支える支援を社会が担うというテーマで、専門職者である保育者の位置付けを明確にしながら、進むべき方向性をまとめておく。(8時間)


子育て支援、家庭支援に関する社会の動きに関心を持ち、新聞や文献に積極的に目を通すこと。子育て支援や児童虐待についての基礎知識を増やし、新聞等の情報等を積極的に収集すること。
テキストを熟読し、予習復習を心がけること。

単位認定に関わる評価方法

定期試験60%、小テスト、レポート20%、受講姿勢20%で総合的に評価する。

受講生に望むこと

授業に積極的に参加し、意見を述べたり発表したりすること。遅刻や途中退席をしないこと。

フィードバックの方法

アンサーペーパーを含むレポートについては、毎回確認し、授業開始時にに返却、授業終了時に回収する。
小テストやクイズ形式で理解度を確認する。

アクティブラーニング

毎回の授業の中で、子どもを取り巻く社会の問題点や子育ての困難にかかわる課題などについて取り上げ、グループディスカッションを行い、グループごとに出された意見等を発表し合う。

テキスト

『保育と子ども家庭支援論』石動瑞代、中西遍彦、隣谷正範編 みらい2020

参考文献

『保育者のための児童家庭福祉データブック2021』中央法規
『幼稚園教育要領 保育所保育指針 幼保連携型認定こども園教育・保育要領 平成29年告示』  文部科学省 / 厚生労働省 / 内閣府 チャイルド本社

実務経験の有無

備考

本科目は保育士養成における保育の対象の理解に関する科目である。

オフィスアワー

火・12:30~14:00

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