2022年度(令和4年度)講義概要―シラバス―

臨床心理学 (EEK410)

寺川夫央

卒業/修了要件 授業形態 単位数 配当年次 開講期間
選択必修科目 講義 2単位 2年 後期

学位授与の方針との関連

授業科目の目的・テーマ

本授業の目的は、臨床心理学の基礎的な知識、技法について理解すること、保育にかかわる臨床心理学について学ぶことである。また、臨床心理学を学ぶ上で、まず自己について理解を深め、適切に表現ができるようになることを目指す。

授業修了時の到達目標

1.臨床心理学の基盤となる考え方について、適切な言葉を用いて述べることができる。
2.臨床心理アセスメントの具体的な方法を説明することができる。
3.臨床心理学と保育実践の関連を考察することができる。
4.自分を含めた人間の行動や心のあり方を主体的に考えることができる。
5.自己理解を深め、自己の内面を適切に表現することができる。

授業内容の全体計画

第1回 オリエンテーション 臨床心理学とは何か
第2回 臨床心理学の基礎となる心理学 
第3回 精神分析と分析心理学
第4回 臨床心理アセスメント1 総論 作業検査法
第5回 臨床心理アセスメント2 質問紙法
第6回 臨床心理アセスメント3 投影法
第7回 心理療法1 総論 精神分析的療法  
第8回 心理療法2 クライエント中心療法
第9回 コミュニティ援助1 危機介入とコンサルテーション
第10回 コミュニティ援助2 少子化社会と子育て支援    
第11回 コミュニティ援助3 親子関係への援助を支える臨床心理学的理論背景
第12回 事例に学ぶ1 バウムテスト
第13回 事例に学ぶ2 風景構成法
第14回 事例に学ぶ3 箱庭療法
第15回 カウンセリングマインドと保育臨床

授業時間外の学習(予習・復習等)

期末レポート 50%
提出物 30%
授業への取り組み姿勢・グループワーク等への参加度 20%

単位認定に関わる評価方法

期末レポート 50%
提出物 30%
授業への取り組み姿勢・グループワーク等への参加度 20%

受講生に望むこと

自分のことを見つめなおすことは、面白さ、しんどさの両面があります。自らを今よりも知ることで他者のこともより知ることができます。臨床心理学を通して人間の心について考えてほしいと思います。なお、グループワークなどで知りえた他者の情報の取り扱いには十分に留意しましょう。

フィードバックの方法

授業時には、考察等の発言に対し、直後にコメントし、解説する。
提出物および期末レポートは各自にコピーを返却し、コメントする。

アクティブラーニング

毎回、各回のテーマに沿ったグループワークを実施し、全体討議を行う。 

テキスト

必要な資料を配布する

参考文献

『改訂版 臨床心理学概説』 馬場禮子(編) 放送大学教育振興会
『臨床心理学入門―理解と関わりを深める』 氏原寛・杉原保史(編) 培風館
『幼保連携型認定子ども園教育・保育要領解説』 内閣府・文科省・厚生労働省 フレーベル館
『保育所保育指針解説』厚生労働省 フレーベル館

実務経験の有無

臨床心理士・公認心理師としての実務経験を活かして、臨床心理学の知見を現場にどのように応用するかの視点を踏まえた内容とする。

備考

本科目は保育士養成における保育の対象理解に関する科目(選択科目)である。

オフィスアワー

火・15:00~16:30

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